病気について知る病気辞典

突然、鼻から血が! 慌てず、鼻出血に対応するために

2013年12月14日

鼻出血は、多くの方が一度は経験したことがある症状だと思います。少しティッシュペーパーにつく程度ならまだしも、どんどんのどの奥へ流れるような場合、パニックになったり気分が悪くなる方もいます。今回は鼻出血に対する正しい知識を身につけ、突然の鼻出血にも慌てず対応できる術をお話ししたいと思います。

まず、鼻出血がよくおこる場所は、左右の鼻の穴を隔てる壁(鼻中隔=びちゅうかく)の前方にあり、キーゼルバッハ部位と呼ばれています。ここは①上方、下方、後方からの血管が集まる場所であり、②粘膜も薄く、さらに③指が届くため刺激しやすい場所となっています。鼻出血の7割くらいはここが原因で起こっています。

最初に鼻出血が起こった時に注意してほしいのは、慌てないこと。不安や焦りから血圧が高くなり、出血の勢いを強めてしまうからです。そして血液を飲み込まないこと。後々気分が悪くなり、おう吐の原因になります。椅子や床に座った状態で軽くうつむいて、血液がのどに流れ込まないようにするといいでしょう。

次に圧迫を行います。やり方は親指と人指し指で小鼻を強くつまみ、5〜10分ほどじっとします。周りに冷たいタオルや氷のうがあれば鼻の周囲を冷やしてください。血管が収縮するため血が止まりやすくなります。前述のキーゼルバッハ部位からの出血であれば、大抵はこの方法で落ち着きます。

出血が治まった後でも、鼻づまりがあるからといって決して鼻をかまないでください。せっかくできた血のりが剥がれて、再出血を起こしてしまいます。特にのどに流れるような多量の出血があった場合には、そのまま耳鼻咽喉科を受診して、適切な処置を受けることをおすすめします。上記の圧迫止血を行っても治まらない場合、より後方からの出血や他の原因による出血が疑われます。専門的な治療が必要になりますので、急いで耳鼻科を受診してください。

最後に、鼻出血の原因は様々です。特に血液をサラサラにする薬などを飲んでいると、上記方法でも止まりにくくなります。受診の際には、自分がどのような薬を飲んでいるか分かるものを持参するようにしましょう。鼻血が止まった、あるいは耳鼻科で止血処置を受けた後も、一週間程度は安静を心がけましょう。

やっていませんか? NGな鼻出血の治療法

× 鼻にティッシュを詰める
抜くときに粘膜を傷つけてしまい、再出血を起こすことがしばしばあります。垂れてくる鼻血を拭う程度にとどめてください。

× 首の後ろをトントンと叩く
民間療法であり、医学的根拠は一切ありません。そればかりか上を向くことで余計に血がのどに流れ、おう吐の原因になってしまいます。