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腹圧性尿失禁~ぐらぐら尿道とすかすか尿道~

2014年1月16日

統計によると、6割の女性が尿もれを経験すると言われます。おしっこをためる膀胱(ぼうこう)から外に続く尿道は、恥骨という胴体の一番下にある骨の裏に固定されています。女性の膀胱や尿道の後ろは産道があるため、ハンモックに乗ったような感じになっています。この後ろの支えは、咳をした時など急におなかに力がかかると反射的に動き、膀胱の出口を恥骨の方に押さえつけ尿もれを防ぎます。前後の支えが緩くなると、おなかに力がかかった時に尿道を押さえきれず、尿がもれてしまうことがあります。言わば「ぐらぐら尿道」です。

尿道はパイプのようなものですが、パイプの壁はプラスチックのように硬いものではなく、耳たぶのように軟らかいものです。括約筋が締めた時、軟らかい壁同士が当たるおかげで尿道をぴったり閉じることができます。ところが、その壁が痩せて薄くなると、隙間が開いて尿を止めきれなくなります。言わば「すかすか尿道」です。

「ぐらぐら」や「すかすか」は、年齢などの影響を受けます。元に戻すことはできませんが、骨盤の底の筋肉を鍛えることで改善できることがあります。普段意識できる腹筋などとは全く違う筋肉なので、最初は専門的な指導が必要ですが、慣れると日常生活の中でこまめにトレーニングできるようになります。また、薬で改善できる場合もあります。気になる人は一度泌尿器科を受診してみてください。