病気について知る病気辞典

乳がん検診について

2014年2月1日

2年に一度はマンモグラフィー検診を

アメリカの女優アンジェリーナ・ジョリーの行動は、衝撃的で理解を超えたものでした。彼女の乳房にはまだがんはなく、将来乳がんになる確率が非常に高い(87%)ので、がんができる前に手術で取り除き、乳房を再建したということだと思います。乳がんになる遺伝子を保持していることが、検査で確認されたうえでの決断です。

多くの人はその遺伝子がなく、日本では40~50歳代で乳がんになる確率が高く、2年に一度のマンモグラフィーによる検診が呼びかけられています。

早期乳がんで、微細な特徴的石灰化が見られ、塊を作らない型があります。超音波で発見するのは、非常に難しいのが現状です。このタイプでは、マンモグラフィーが大変役立ちます。

マンモグラフィーは、乳房を挟み、X線撮影を行うことから、痛みや被ばくの面から嫌がられる傾向があります。一方、乳がんの死亡率低下に役立つことで、唯一“エビデンス”があると言われています。

“エビデンス”とは、乳がんの死亡率が減少することが統計的に証明されていることを指します。早く発見できることや、治療の方法が経済的であったりすることはあまり関係ありません。この検診をする人としない人を無差別に振り分けて、誰が乳がんになり、誰がならずにいるかを特定します。そのうえで、乳がんになった人が治療を受け、10年後に誰が生存し、誰が死亡したかを調べる大変気の長い調査が必要で、対象人数も数万人となります。マンモグラフィーにはこの“エビデンス”があり、対策型検診には役立つと言われています。

自分が検診を受けるかどうかは、どういう人生を送るかの選択の問題です。検診を勧める私たちは、年に数人の早期乳がんの人が見つかると、事なきを得たと喜んでいます。