病気について知る病気辞典

そこが知りたい皮膚科のスキンケア~そうだったのか! 常識のウソ~

2014年2月22日

皆さんのお肌の常識に挑戦。
質問に○×でご回答ください。間違いが2個以上の方は、以下のことを参考にしてみてください。

①アトピー性皮膚炎は一生治らない
②アトピー性皮膚炎の方は汗をかいてはいけない、化粧もだめ
③食物アレルギーは子供では卵、牛乳が多いが、大人では小麦、エビ、カニが多い
④じんましんの原因は血液検査で分からないことが多い
⑤かぶれは数年以上使用している化粧品でも起こることがある
⑥手湿疹はステロイド剤外用で簡単に治る
⑦ニキビは洗いすぎなければ、よくなる
⑧薄毛はシャンプーの仕方も考えなおす必要がある
⑨水虫を治せたらノーベル賞ものである
⑩ステロイド剤は薄く塗らないと黒くなる

答え/①×②×③○④○⑤○ ⑥×⑦○⑧○⑨×⑩×

いかがですか?毎日、皮膚トラブルを抱えた方の話を伺っていると、「エー!」と驚かされることが多く、医療者の常識と皆さんの考えがかなり違っていることを実感します。今回は項目ごとにまとめてみました。自分に合ったスキンケアについては、お近くの専門医に相談ください。もっと簡単に美しい皮膚に戻れるものと確信しております。

アトピー性皮膚炎
現在、原因がかなりわかってきましたが、やはり人により悪くなる因子・要因は様々です。基本はスキンケアをして皮膚の外部からの刺激を避ける。アレルギーの物品があれば避けるように、探索する。精神的ストレスが関与している場合は、その対応策を身近な方によく相談する。ステロイド、免疫調整剤は大胆に使い、保湿剤の重要さを認識してみてください。入浴後10分以内に塗ってみて、水分を閉じ込めてみましょう。お化粧は肌にあっていれば問題ありません。
食物アレルギーは以前、アトピーと関係が深いと思われていましたが、乳幼児以降では直接の因果関係はあまりありません。しかし、口周りなどに、食べ物がついて「赤くなるとき」や疑われる際には「食物アレルギーの診断・治療」に沿った検査や指導をお受けください。

じんましん
多くのじんましんは内臓の病気とは無関係です(肝臓が悪かったり、関節の痛み、発熱などがなければ)。抗アレルギー剤の効果は9割以上の方に認められていますが、飲む時期や相性がありますから、そのあたりを相談されて、自分に合ったものを選んでもらって、コントロールできてから中止してください。

手湿疹
塗り薬だけで十分に治らないときは、悪化因子を主治医に相談してみてください。朝から眠るまでの間に手が何に触れて、どういう時にかゆみが増し、痛くなるかが分れば、対処法が見えてきます。野菜・果物、庭いじり、趣味の世界にも関係してきます。あなたに合ったハンド・クリーム選びも大切です。かぶれ(接触皮膚炎)は皮膚のバリアーが壊れて起こるので、長い間使用していた化粧品やアクセサリーでも起こります。あやしい品があれば、主治医にみせてください。

ニキビ
日本でもレチノイド系治療薬が使えるようになり、思春期から40歳の大人ニキビまで、きれいに治るようになりました。ただ、一番の問題は「毛穴につまった汚れを洗う」という、誤った情報で、ニキビを悪化させている方が多いのが実情です。洗顔法、化粧法も皮膚科で納得がいくまでたずねてください。

薄毛
薬を飲んで髪が豊かになる時代がきましたが、遺伝的な要素が強いので、育毛剤やシャンプーの選び方も大切です。決して、脂が毛穴にたまって抜けるからと洗いすぎないでください。

水虫
爪の色が変わったり皮膚が硬くなってなければ、きちんと塗っていけば大丈夫です。ジムや水泳、温泉好きの方にはフット・ケアも必要です。

屋外プールでは日焼け止めをしっかり塗ってください、子供のころからのケアが皮膚の老化、しみ、しわを防ぎ、皮膚がん発生を防いでくれます。

いかがだったでしょう。決して、ステロイドを塗っても「色素沈着」は来ませんし、薄く塗っても効き目がでないことがあります。塗る場所や発疹の状態に合わせて、適切に塗って快適な生活を送ってください。私たち皮膚科医、スタッフは皆さんの笑顔に◎です。