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母子手帳は宝物。もう一度見てみましょう~成長と思い出の記録がつまった、世界に一つだけの手帳~

2014年3月1日

皆さんは「成育医療」という言葉を目にしたことがあるでしょうか。妊娠中から小児、思春期を経て成人に至るまでの過程全般を、連続的、総合的にみようとする医療です。母子手帳はその中の妊娠中から小児期にかけての大切な記録です。

では母子手帳には何が記録されているのでしょうか。

①妊娠中の記録
母体や赤ちゃんの妊娠中の経過が書かれています。

②出産時の記録
妊娠期間や出産時の体重、身長、分娩経過、産科を退院するまでの経過などが記載されています。

③発育、発達の記録
6歳までの発育や発達が記録されています。健康診断で身長や体重、頭位などを計測したら、成長曲線に記入してみましょう。個人差がありますので、グラフの曲線にそって増えていれば心配ありません。また発達も同様に個人差がありますので、少しゆっくりでも着実に発達していれば問題ないでしょう。ただし発育が横ばいだったり標準から大きく外れた時、また発達が止まってしまった時は、かかりつけの小児科医に相談してください。

④予防接種の記録
子どもが受ける予防接種はたくさんあり、生後2カ月から開始するのが一般的です。母子手帳には受けるべき予防接種がほとんど記載されていますので、お子さんの年齢によって受け忘れが無いかどうかを時々チェックしてみましょう。多くの予防接種は90カ月までに完了するように決まっていますが、一部は限られた年齢で受けなくてはならないものがあります。特に小学校に入学予定の子どもさんは、もう一度母子手帳を見直してください。
また子どもが将来海外に留学する時など、予防接種の証明書が必要となります。母子手帳は証明書を作成する時に公的な接種記録になりますので、予防接種を受ける時には忘れずに持参して、記録してもらいましょう。

⑤病気の記録
子どもが大きくなった時、今までにどんな病気にかかったのかを忘れてしまうことがあります。特に子どもがたくさんいる家庭では、記憶が混同してしまいます。そのためにも水ぼうそうやおたふくかぜ、はしか、風疹などの感染症やその他の大きな病気は母子手帳に記録しておきましょう。

⑥その他
育児について詳しく書かれています。

以上のように、母子手帳にはたくさんの重要な情報が記録されています。母子手帳は子どもの宝物です。小児期だけでなく一生大切に保存しましょう。