病気について知る病気辞典

つまずく、長く続けて歩けない、片脚立ちでフラフラする それって、ロコモティブシンドロームかも

2014年4月19日

コモティブシンドロームって何?

日本整形外科学会は、「運動器(骨・関節・筋肉など)の働きが衰えることで要介護になっていたり、要介護になる危険の高い状態」を、“ロコモティブシンドローム(運動器症候群・以下ロコモ)”と呼んでいます。

高齢化が急速に進んでいるわが国において、高齢者は複数の運動器の機能不全を抱えていることが多く、それが要介護を招く大きな要因の一つとなっています。腰痛や関節痛や筋力低下、バランス能力の低下が原因で、移動能力の低下が生じ、生活活動が制限されます。

そこでロコモになる前に、「ロコモーションチェック(ロコチェック)」を行い、予防に向けた取り組み、“ロコモ対策”を行ってみましょう。まずは7つのロコチェックを試してみてください。1つでも当てはまった場合は、すでにロコモである心配があります。

「ロコチェック」・7項目
□片脚立ちで靴下がはけない。
□家の中でつまずいたり滑ったりする。
□階段を上がるのに手すりが必要である。
□横断歩道を青信号で渡りきれない。
□ 15分くらい続けて歩けない。
□2kg程度の買物(1リットルの牛乳パック2個程度)をして持ち帰るのが困難である。
□家のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)が困難である。

今からでも遅くない!ロコモーショントレーニング
チェック項目に該当した方は、ロコモ対策として、今日から「ロコモーショントレーニング(ロコトレその1~3)」を始めましょう。下記の例から、自分のペースで取り組めるものを選び、自分にあった安全な方法で行ってみましょう。

ロコモを理解し、その予防に努めることは、社会の介護負担を減らすのみならず、人生の最後まで、自立と尊厳を保つことにつながります。ロコモの目標は健康寿命の延伸であり、それが、幸福寿命の必要条件ともなりうるのです。

ロコトレを始める前に
治療中の病気やケガがあったり、体調に不安があるときは、まず医師に相談してから始めましょう。また、無理をせず、自分のペースで行うことを心がけて。食事の直後の運動は避けましょう。なお、痛みを感じた場合は運動を中止し、医師に相談しましょう。

<ロコトレその1:開眼片脚立ち左右1分間ずつ、1日3回実施>
転倒しないよう、必ずつかまるものがある場所で行いましょう★支えが必要な人は、医師と相談して、机に手や指をついて行います。
①机など、体を支えになるものの近くに立ち、床に着かない程度に片足をあげる。

<ロコトレその2:スクワット 1セット5〜6回。1日3回実施>
安全のために、椅子やソファーの前で行いましょう
①足先をかかとから30度に開いて立つ。
②椅子に腰掛けるようにお尻をゆっくりと下ろしていく。この時、膝を足の人差し指の方向に曲げる。
③ゆっくりとお尻を上げていき、元の姿勢に戻す。

【ポイント】
膝がつま先より前に出ない程度に曲げて止まる。この時の重心は、足の裏の中心に。
★支えが必要な人は、医師と相談して、机に手や指をついて行います。

<ロコトレその3>
ストレッチ、関節の曲げ伸ばし、ウォーキングなど

参照/日本整形外科学会・ロコモパンフレット2010年度版