病気について知る病気辞典

老人性皮膚そう痒症

2014年1月30日

痒みのみで皮疹の見られない状態を「皮膚そう痒症」と言いますが、腎疾患、肝臓、糖尿等の全身的な病気に付随したものでなく、加齢によるドライスキンに基づくそう痒症を、「老人性皮膚そう痒症」と呼んでいます。

老人性という言葉がつくと、抵抗を感じる人も多いと思いますが、一時、「お肌の曲がり角」という言葉が使われたように、20代後半になると皮膚は多少なりとも老化が始まり、皮膚表面の脂分の分泌が低下してきます。

もともと乾燥肌の人は、30代になると皮膚の乾燥に悩むようになることがあります。皮膚の乾燥した状態は、稲刈りが終わった田んぼをイメージしてもらえればよく、細かい亀裂が入って外的な刺激を受けやすくなっています。皮膚が乾燥していると、外から水分を補ってやると良いと勘違いする人がいますが、入浴、プール等は基本的に皮膚を乾燥させるので、保湿材を外用する必要があります。特に最近は清潔志向の人が多く、入浴時に過度にこすりすぎて、さらに悪化させているケースもよく見られます。

乾燥がひどくなって湿疹状態になると、ステロイド等の外用が必要になります。痒みが強い時は、痒み止めの内服も併用した方が効果的です。痒いからといってかき傷を作るとさらに悪化します。年のせいだからと諦める必要はなく、症状の強い時は皮膚科を受診してください。