病気について知る病気辞典

褥瘡(床ずれ)について

2014年2月13日

高齢化社会の到来によって、寝たきりまたはそれに近い状態で過ごしている高齢者の方も多くなってきました。寝たきり状態になったときによく見られる「褥瘡」という現象があります。これは寝たきり状態になって、自分の体の重みで皮膚が長時間圧迫されることにより、皮膚への血行が悪くなって、皮膚の細胞が死滅(壊死=えし)して生じます。軽いものでは皮膚が赤くなったり、水膨れのようになったりするだけですが、重度のものでは、死んだ皮膚が脱落して大きな穴が開いたようになり、筋肉や骨が露出することもあります。

褥瘡の治療は、創部を密閉して湿潤した状態を保ち、治りを早めるような塗り薬を使うなどの処置を行います。ただ治療よりも大切なことは、褥瘡を作らないようにする「予防」です。体の向きを変えて、同じ部位が体の下になって圧迫されないようにすることや、栄養状態を良くすることも必要です。

褥瘡になったら、介護している家族の恥であるという考えや、簡単に治らないものだから仕方ないという諦めの気持ちから、医療機関にかかっていないケースもありますが、決して治らないものではありません。訪問看護などで看護師さんに処置してもらったり、指導を受けたりすることも可能です。

もし家族に褥瘡ができて困っている場合があれば、かかりつけの医療機関や(介護サービスを受けている場合は)ケアマネジャーなどに相談してはいかがでしょうか。