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在宅医療 住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けるために

2014年3月6日

介護保険制度は、2000年に施行されてから早14年が経過し、しっかりと社会に定着したように思います。しかしながら団塊の世代が75歳以上になり、医療、介護を必要とする人たちが今後ますます増えることで、社会保障費の急増が見込まれる2025年問題がクローズアップされるようになった今、時代はさらに新たな段階に入りました。

高齢者が住み慣れた地域で生活し続けられるための取り組みが急務になり、国は「地域包括ケアシステム」の構築を進めています。このシステムは医療だけでなく、介護、リハビリテーションなど、さまざまな生活支援サービスが生活の場で適切に提供できる仕組みです。各サービスは30分以内で駆け付けられる日常生活圏内に配置され、これらすべてを一体として、利用者のニーズに合わせ、切れ目なく支援できることを目指しています。このシステムを構築するため、在宅医療は大変重要な要素として位置付けられています。

これから迎える超高齢社会においては、QOL(生活の質)以外に、QOD(臨終の質)をどうすれば高めることができるかということも大変重要な問題になります。住み慣れた町で自分らしく生活を続け、人生最期の時を迎えた際に「ああ、いい人生だった」と言えるためにも、地域包括ケアシステムの確立を急ぎ、在宅医療を拡充させていく必要があると思います。