病気について知る病気辞典

前立腺がんのロボット手術について

2014年3月27日

前立腺がんは、天皇陛下が手術されたこともあり、男性であれば気になる病気の一つです。がんなら悪いところを全部取ってすっきりしたい人もいらっしゃると思います。

2012年10月から、ダビンチ(天才画家のレオナルド・ダビンチから命名)と呼ばれているロボット手術が、愛媛県でも導入されました。腹部に開けた小さな穴から器具が入り、体内が大きく立体的に見えることや、手は震えず器用に動く機能が備わっています。小人になって患者さんの体内に入り、手術をしているイメージです。

前立腺手術には、①がんを取る②尿もれがない③勃起(ぼっき)機能の保持という、3つの大切なことがあります。これを達成できないと、患者さんの生活の質(QOL)が損なわれることになります。ダビンチで丁寧な手術ができるようになり、今までの手術では難しかった3つの大切なことができる割合が増えています。また、出血はわずかで輸血症例や直腸損傷などの大きな合併症も非常に少ないようです。

技術の進歩には驚くばかりです。しかし、お金がかかることや安全性の問題で、ロボット手術は日本ではまだ前立腺がんにしか保険適応がありません。保険適応以来、前立腺がんのロボット手術は急速に数が増えて成績も良好です。早くほかの病気の手術にもロボットが使えるように国が認めてくれることを期待しています。