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生理不順(月経不順)の時に、産婦人科を受診した方がいいのはどんな時?

2014年5月3日

生理(月経)は、通常約1カ月の間隔でおこる子宮内膜からの周期的出血で、限られた日数で自然に止まるものとされています。月経が始まった1日目から、次の月経の開始前日までの日数を月経周期といい、正常範囲はほぼ25〜38日です。24日以下あるいは39日以上は正常周期ではありませんが、全員治療が必要ということではありません。今回は月経周期の異常があって、受診をした方がいいのはどんな場合か考えてみましょう。

初めて月経がある初経から17才頃までは、月経が不順なのはよくあることです。あまり神経質にならずに経過をみてみましょう。時々、ダイエットによる体重減少により月経が止まってしまう場合があります。なるべくバランスのとれた食事を心がけましょう。この年代の方で治療が必要なのは、「なかなか出血が止まらない」、「出血量が多くて貧血を起こす」ような場合です。時に、出血が続くために水泳の授業が受けられずに来院される方もいます。そういう時は受診をおすすめします。ただ妊娠の可能性がある場合にも受診が必要です。

それ以降の年代の方で、妊娠希望がないときは直ちに受診の必要はありません。ただ3カ月以上月経が無い場合は、月経をおこした方がいいとされています。もし妊娠希望がある場合は、きちんと排卵がある月経が正常周期で来るのが望ましいですね。月経が不順でなかなか妊娠しない場合は、できれば基礎体温を測定して排卵の有無や、いつ排卵があるのかをチェックされたらいいと思います。

そして40才前後から月経周期は短くなる傾向にあります。更に40才を過ぎていわゆる更年期と呼ばれる時期になると、再び月経は不順になってくることが多くなります。1年間月経が無ければ閉経とみなし、その平均は50〜51歳です。その前後、合わせて約10年間を更年期といいます。この年代は子宮頸がん、体がん、卵巣がんといった悪性疾患が増えていく時期でもあります。

この年代の方で気をつけて頂きたいのは、出血があった時に、それが月経か不正出血か区別がつきにくい事があることです。ぜひ日頃から定期的(できれば1年に1回くらい)に検診を受けて、子宮や卵巣に治療が必要な異常がない事を確認しておかれたらいいと思います。きちんと検診を受けていれば、とりあえず出血があった時は月経とみなして経過をみておいていいでしょう。ただあまりに長く出血が続いたり、量が多いときは受診をいたしましょう。