病気について知る病気辞典

鎮痛薬あれこれ

2014年4月1日

痛みに適した治療薬を選んで

頭痛、肩凝り、腰痛など慢性化した痛みに対する治療は、神経ブロックや物理療法などとともに、痛みを抑える鎮痛薬が必要となります。

市販もされている消炎鎮痛薬は、切り傷や打撲などで生じた炎症を抑えて、痛みを鎮める薬です。非ステロイド抗炎症薬やアセトアミノフェンなどがそうで、一般的な痛みどめです。また、中枢神経に作用して鎮痛効果を示すものにオピオイドと呼ばれるものがあり、医療用麻薬はこの範疇(はんちゅう)に入ります。ビリビリ、ジンジン、ヒリヒリといった神経の痛み(神経障害性疼痛(とうつう))にも適した治療薬があります。片頭痛には頭痛発現時に頓用するトリプタン製剤があります。また、痛みどめを飲みすぎると、かえって痛みが増す薬物乱用性頭痛を生じることがあり注意が必要です。心因性の痛みには抗不安薬や抗うつ薬が効果的です。漢方薬にも痛みを和らげる方剤がいくつかそろっています。肩凝りに葛根湯(かっこんとう)、こむら返りに芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)はよく処方されています。
これらの薬剤は痛みに応じて、単独または複数組み合わせて処方されます。

また、薬には内服薬や坐薬だけでなく貼る薬もあります。特に、内服薬が多くてこれ以上増やしたくない人や、飲み込みが困難で誤嚥(ごえん)しやすい人には、貼る薬は選択肢の一つです。
貼り薬にも種類があります。消炎鎮痛剤の貼り薬は痛い部位に貼りますが、オピオイドの貼り薬は痛い部分ではなく、胸や腕など皮下の血の巡りの良い場所に貼ります。これは消炎鎮痛剤の貼り薬は痛い部分に直接浸透するのに対して、オピオイドの貼り薬は皮下の血管に取り込まれ、血流にのって中枢神経に運ばれ、効果を発揮するからです。オピオイドはがん性疼痛(とうつう)だけでなく、他の薬剤が効かない頑固な痛みに対しても処方できるようになりました。

副作用として依存性を心配されますが、痛みがある時は痛みを和らげるために使われるので、適正に使用されていれば依存症の可能性は低いです。嘔気(おうき)や便秘などの副作用には吐き気止めや便秘薬で対処できます。

痛みには、それぞれの痛みに適した治療薬の種類と形状があります。医師に相談して適切な処方を受けましょう!