病気について知る病気辞典

鼻炎と咳

2014年4月24日

何週間も続く慢性的な咳では、多くの患者さんが気管支炎や肺炎、肺がんといった下気道の病気を心配されます。

呼吸器内科の検査や治療で良くならない場合、上気道(鼻の入り口から気管の入り口)の専門科である耳鼻咽喉科を受診してみてはどうでしょうか。

上気道と下気道は一続きであるとの概念があり、そこに起こった炎症は共通していると言われています。風邪引きで鼻炎が続くと、鼻汁が増えて喉に流れ落ち、これを排出するために咳をします。また、気道全体の過敏性が高まり、気温の変化のようなちょっとした刺激でも咳を誘発します。さらに副鼻腔炎を合併してくると顕著になります。ぜんそくをもつ患者さんの8割以上にアレルギー性鼻炎があり、鼻炎が悪化した時にぜんそく発作を起こしやすいようです。ぜんそくの患者さんは、普段から鼻炎の治療を継続しておくことを勧めます。

鼻炎が原因する咳には、咳止めは効かないことが多いようです。細菌感染性の鼻炎であれば、抗生剤を用います。アレルギー性鼻炎であれば抗アレルギー剤、ステロイド剤の点鼻薬が用いられます。

どのような鼻炎でも、鼻処置は効果的な治療法で、連続して数回の処置を行うと頑固な咳も軽快することが多いようです。まず、下気道の病気を除外診断してもらうことは、何より大切なことです。慢性的な咳は、呼吸器内科と耳鼻咽喉科が連携して治療することが良いでしょう。