病気について知る病気辞典

メイブルース

2014年5月1日

日本では4月の就学や就職後、1カ月を過ぎたころから、少しずつ蓄積された心身の疲労や、新しい環境、人間関係などのストレスで、何となくやる気が起こらない、おっくうだという状態になることがあります。これらを総称し「5月病(May blues)」と呼んでいます。

通常、私たちにはさまざまな困難を克服し、回復へと導いてくれる「自然治癒力」が備わっています。この自然治癒力により、回復して元の日常生活が送れるようになれば、一過性の心身の変調で終わります。しかし、これが長引いてなかなかしっくりせず、いつまでも心の晴れない状態が続くと、気分障害、うつ病と呼ばれる病的状態に移行してしまうことがあります。

蓄えられている脳のエネルギー以上にエネルギー消費が激しいため、脳機能の復旧がうまくいかず、脳のネットワークシステムに変調を来してしまうのです。この神経伝達システムを担っているセロトニンやノルアドレナリンと言われる物質の機能低下が、主にうつ状態に関係していると考えられています。

脳機能を改善し心を強くするためには、脳内の神経物質が有効に働くことが大切です。抗うつ薬や抗不安薬などの薬剤の助けを借りることも必要ですが、心の状態を理解し、病状改善にはどんな行動が必要かを考えるため、適切なアドバイスを受けることも大切です。

自分だけで思い悩まず、重症化する前に専門医のアドバイスを受けて早期治療をしましょう。