病気について知る病気辞典

あなたの頭痛は?

2014年6月1日

それぞれに合った生活改善や予防薬の選択を

頭痛で悩んでいる人には、いつものことだからと我慢したり、市販薬を飲んで一晩寝るとよくなるからと、病院にかかったことがない人も多くいるのではないでしょうか。

頭痛診療で最も大切なことは、生命に関わる頭痛かどうかを見極めることです。詳しく問診をした上で診察を行い、必要に応じてCTやMRIなどの諸検査を行います。

二次性頭痛の原因は脳腫瘍や脳卒中、炎症性疾患など多岐にわたり、時に命を脅かす病気が隠れていることもあります。

一方、検査をしても異常がみられないのが一次性頭痛です。この代表格が片頭痛や緊張型頭痛、群発頭痛です。片頭痛は思春期頃から多くなり、30代がピークとなります。この年代は、子育てや仕事に忙しい時です。ひどくなると、仕事や家事が手につかず、寝込んでしまうこともあります。

片頭痛も軽度のものであれば、市販薬でもよくなりますが、ひどくなってからでは効きません。次第に服用する回数が増え、気づくと薬が効かないほどになっています。これが薬物乱用頭痛です。また最近では、ストレス社会を背景に、頻回に頭痛が起こる慢性片頭痛の患者さんも多くみられます。

片頭痛の治療には、特効薬である「トリプタン」がよく使われるようになってきました。セロトニン1B/1D受容体に働き、血管の拡張・炎症を鎮めます。それでも、効果が十分でない患者さんや頻回に頭痛がみられる人には予防薬が有効です。また、片頭痛はストレスや食べ物によっても引き起こされることがあります。ダイエットや偏食、貧血も頭痛の原因になり、不眠や寝過ぎも禁物です。

同じ片頭痛でも誘因や予防法は十人十色。一人一人の患者さんに合った生活改善や予防薬の選択が重要です。頭痛でお困りの人は、近くの頭痛外来や脳神経外科、神経内科などでご相談ください。