病気について知る病気辞典

病院でもらった塗り薬の塗り方、ご存じですか?

2014年5月17日

皆さんは、病院で塗り薬をもらった時、どのように塗っていますか?今日は塗り薬の使い方についてお話しします。

軟膏やクリームの塗り方は、薄く伸ばして塗るだけの『塗布(とふ)』と、『塗擦(とさつ)』と呼ばれて擦り込む方法があります。多くの軟膏やクリームでは、ステロイド外用剤のように擦り込まず、『塗布』します。これに対してスキンケアに使用する保湿剤や、筋肉痛に使用する消炎鎮痛剤では擦り込むように塗ります。ただし、あまり強く擦り込むと皮膚にダメージを与えてしまうので、優しく繰り返し塗り込むようにしてください。

外用剤の塗る量についてです。今よくいわれているのが、指の関節1つ分を絞り出した量を基準にするやり方です。25g入りや50g入りの塗り薬を、人差し指の先端から第1関節まですっと絞り出すと約0.5gになります。これを1FTU(1Finger Tip Unit)といいます。この量で両方の手のひら分の範囲を塗る方法です。5gのチューブでは2回絞り出した量が約0.5gになります。大人の場合、1FTUで塗れるのが、顔全体、2FTUで片方の腕の半分、3FTUで胸とお腹です。

塗り薬を塗っても治らないといわれる患者さんのなかには、十分な量を塗ってないことがあります。病院でもらった薬が効かないと思ったときは、もう少し多めに塗るとよくなる可能性があります。このやり方は本来ステロイドの軟膏やクリームを塗るときの量です。軟膏やクリームによっては量が制限されている薬もあるので、よくわからないときは医師や薬剤師に訊きましょう。

次は塗る回数です。普通は1日2回朝と入浴後に塗る場合が多いです。よくなっても塗り続ける場合や、よくなれば塗る回数を減らす場合もあります。中には夜だけ塗るものや、2日に1回塗るものもあります。このような薬では塗る時間や日数を守らないと副作用が起きることがあるので、回数を守りましょう。スキンケアに用いられる保湿剤は1日1回よりも2回や3回塗った方がより効果が得られるのでがんばって塗りましょう。

最後に、軟膏やクリームが複数処方されている場合の塗り方です。診察を受けたときに医師から説明された順番を守りましょう。説明がなかった場合は、一般的に塗る面積の広い方から先に塗ります。例えばアトピー性皮膚炎や乾燥性湿疹でステロイド外用剤と保湿剤をもらった場合は、塗る面積の広い保湿剤から先に塗り、後からステロイド外用剤を湿疹の部分だけに塗ります。ただし、軟膏やクリーム、病気などによっては順番が違うこともあるので注意しましょう。