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自然放射線被ばくについて

2014年6月12日

福島原発の事故以来、放射線被ばくに対する関心が高まっているようですが、原子力発電所あるいは医療用放射線機器が発明される以前の太古の昔から、人類は放射線被ばくにさらされていたことを、ご存じでしょうか。これは宇宙から降ってくる放射線およびウラン、ラジウムといったものに代表される「放射性同位元素(ほうしゃせいどういげんそ)」と呼ばれる勝手に放射線を出す物質が、地球上の至る所に微量ながら存在することによるものです。そのため、人類は放射線を発生させる機器を自ら発明する以前から放射線被ばくをしていたわけです。

この自然放射線被ばくは、住んでいる場所によって多少量が異なることが分かっていますが、それ以外にも自然放射線被ばくが増加してしまう行為があります。一つは地表から離れれば離れるほど、すなわち宇宙に近付けば近付くほど宇宙からの放射線を多く浴びてしまうことが分かっています。現在では、宇宙ステーションでの活動などによる放射線被ばくの増加が挙げられます。

もう一つは喫煙です。これはたばこの煙の中に、やはりごく微量の放射性同位元素が含まれており、これを長年吸い続けることは、たばこによる発がんの原因の一因を担っているという意見もあるようです。喫煙により放射線被ばくが増加するかもしれないことを知ることが、禁煙の一助になればと思います。