病気について知る病気辞典

緑内障は視神経の病気

2014年7月3日

緑内障について、少し踏み込んだ話をしましょう。
緑内障になると次第に視野が欠けていきます。では、どうして視野が欠けるのでしょうか?

緑内障の本態は「緑内障性視神経症」という視神経が障害される病気です。視神経は眼球と脳をつなぐ神経で、眼球側では眼底全体に放射状に神経線維を張り巡らし、網膜とネットワークを築き、視覚情報を受け取って脳に送ります。緑内障になると、主に眼圧により視神経線維とその複合体が障害されていき、障害部位に相当する視覚情報が途切れるため、視野が欠けていきます。しかし実際は視神経線維にある程度の余力があるため、軽度の障害では自覚症状はありません。早期の緑内障では、眼科で行う詳しい視野検査でも明らかな異常が検出されないこともあります。

ところが、最近普及してきた検査機器「OCT(光干渉断層計)」で眼底を撮影すると、数秒間で視神経線維とその複合体の厚みを計測し、早期でも障害部位を見つけ出すことが可能になりました。ただし、OCTでは緑内障の初期、中期、後期という病期の判定まではできないので、OCTの所見と視野検査などを併せて緑内障の診断は行われていきます。

検診で「視神経乳頭陥凹拡大」と指摘されたことはありませんか?
これは緑内障の疑いを指しますので、一度眼科できちんとした検査を受けてください。