病気について知る病気辞典

季節の変わり目、フケ症に悩んでいませんか?

2014年9月20日

9月に入り、過ごしやすい時期になってまいりました。皮膚のトラブルも季節によって種類が変わってきます。秋から冬にかけてフケの量が多くなってきたり、頭の痒みがでてきた方は、もしかしたら脂漏性皮膚炎という皮膚病かもしれません。

脂漏性皮膚炎とは、頭皮や顔面、胸、脇の下などに赤みや痒みが生じ、頭においてはフケがでてくる皮膚病です。症状は季節問わず見られますが、秋から冬にかけて悪くなる方が多いです。こういった部位は皮膚の脂(皮脂)がよく出るところで、脂漏性皮膚炎はこの皮脂が原因となりおこります。皮脂は誰にでも出ていますので、実際に皮膚炎が起こるにはさまざまな要因が関わると言われています。具体的には皮脂成分の異常、皮膚に常在する真菌の増加、精神的なストレスやビタミン不足、皮膚温の低下などが想定されています。

それでは、このような症状が出た場合にご家庭で出来る対策についてふれてみましょう。まずは洗髪、洗顔を毎日行い、皮膚を清潔な状態に保つことが重要です。洗顔、洗髪の方法は普段と同じようにシャンプー、洗顔石けんなどを使ってもらって構いませんが、過剰量の洗浄料を直接皮膚にかけ強くこすって洗ったり、すすぎが不十分であったりすると刺激による皮膚炎を起こすこともあるので注意が必要です。

またこの皮膚炎には良いとされているシャンプーもあります。いわゆるフケ症用のものですが、ミコナゾール硝酸塩やピロクトンオラミンといった有効成分を含むシャンプーがおすすめです。

その他に生活習慣で意識しておきたいこととして、ビタミン類を含むバランスの良い食事をとること、動物性脂肪をとりすぎないこと、睡眠をしっかりとり規則正しい生活を心がけること、ストレスを避けることなどが挙げられます。

これらを実行して症状の改善がなければ、または程度がひどく痒みが強いような場合には、皮膚科の受診をおすすめします。その症状は脂漏性皮膚炎でないかもしれません。シャンプーや毛染めによるかぶれや、尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)といった皮膚病は脂漏性皮膚炎とよく似た症状になります。皮膚科ではきちんとした診断に加え、皮膚炎に有効な塗り薬(ケトコナゾールやステロイド剤)を処方することが出来ます。

脂漏性皮膚炎は体質的に繰り返しなりやすい人もいます。そのような方は特に、先に述べた注意点や習慣を意識して、より良い皮膚の状態を保てるよう皮膚炎と付き合ってみてください。