病気について知る病気辞典

胸の痛みを覚えたら

2014年9月1日

まずは、状態や状況の把握を

胸の痛み(胸痛)というと、いろいろな病気が考えられます。挙げればきりがありませんが、痛みを伴う主なものは次のとおりです。

心臓に関わるものでは、狭心症、心筋梗塞、心膜炎、心筋炎、弁膜症、不整脈など。血管では、胸部大動脈瘤(りゅう)、解離性大動脈瘤(りゅう)、肺塞栓(そくせん)、肺梗塞など。
肺や縦隔では、肺腫瘍、肺炎、胸膜炎、自然気胸、縦隔炎、縦隔気腫、縦隔腫瘍など。消化器では、逆流性食道炎、食道裂孔(れっこう)ヘルニアなど。
胸壁では、帯状疱疹(ほうしん)、肋間(ろっかん)神経痛、乳房疾患、胸壁腫瘍、筋肉疾患など。
他には、肋骨、軟骨、脊椎疾患、腹部の臓器からの痛み、心臓神経症や過換気症候群など心因性のものがあります。

発症状況は
・突然起こったか、徐々にか
・自覚したのはいつか
・全く誘因なしで起こったか
・労作、興奮、食事、寒冷、体位、呼吸などに関連して起こったか
・前駆症状の有無

どのような痛みか
耐えられないほどの激痛、胸内苦悶(くもん)、絞扼感、圧迫感、重圧感、灼熱感、つかえるような感じなどの不快感、モヤモヤ感、何となく苦しい、漠然としたもの、チクチクあるいはピリピリといった表在的な痛み

箇所・状態は
・胸部全体、胸骨裏面中心、右あるいは左胸、胸背部、ごく限られた場所
・頸部(けいぶ)、背中、肩、腕、腹部などへ波及するか、放散するか
・圧迫すると痛いか
30分以上続くか、瞬間的あるいは10分以内の一過性のものか
・間欠的あるいは反復性があるか
・安静にしていて消失するか、しないか
・体位や呼吸で軽くなる、あるいは強くなるか
・ショック症状、精神状態、意識状態、感染症状、悪心、嘔吐(おうと)などの腹部症状があるか

以上は、医師が診断する上で、重要な判断材料になります。

この中でも、急に強い胸の痛みが出現する心筋梗塞、大動脈瘤(りゅう)、解離性大動脈瘤(りゅう)、気胸は、緊急の治療が必要になることがありますので、一刻も早く医療機関へ受診することをお勧めします。