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乾癬の新しい治療について

2014年7月31日

乾癬(かんせん)は慢性的な皮膚の炎症性疾患です。主な症状は、白いかさぶたをつける赤い斑が多数現れ、表面がフケのようにボロボロと落ちて衣類が汚れたりします。他人から見える露出部に皮疹が生じることも多く、患者さんのQOLを大きく損ないます。

乾癬の治療は、従来、外用、内服、光線療法などを患者さんの重症度によって選択してきました。外用療法は、ステロイド外用剤とビタミンD3外用剤を主に使用します。軽症の場合は、外用薬のみで治療が可能なことも多いです。外用療法で改善がなければ、内服薬(シクロスポリン・エトレチナート)や光線療法が選択されます。外用、内服、光線療法を組み合わせても満足いく効果が得られない場合は、生物学的製剤の使用を検討します。

生物学的製剤とは、体の免疫機能にかかわるサイトカインの働きを抑える注射薬です。現在、日本で乾癬に対して使用できる生物学的製剤は、3種類(インフリキシマブ・アダリムマブ・ウステキヌマブ)あります。従来の治療で十分な効果が得られない人や、関節症状が強い人にも高い効果が得られます。しかし、生物学的製剤もすべての患者さんに必ず効果があるわけではありません。また、感染症など重篤な副作用が現れることもあり、注意が必要です。

生物学的製剤を用いた治療は、認定施設(愛媛県では4施設)でしか施行できないので、治療を希望する人は、皮膚科専門医を介して認定施設を紹介してもらうとよいでしょう。