病気について知る病気辞典

リンパ浮腫に対する新しい総合的治療

2014年9月4日

リンパ浮腫とは
手足がむくむ病気として、リンパ浮腫をご存じではありませんか。各種がん治療や外傷などで起きますが、誘因のない原発性(一次性)リンパ浮腫もあります。

最新の治療法
先進的な施設では、圧迫、複合的理学療法などの保存的加療と、リンパ管細静脈吻合(ふんごう)術(LVA)などを組み合わせた治療が一般的です。手術では障害されたリンパ機能を補うため、吻合や血管付き移植による再建を実施。0.2~0.7mm程度のリンパ管と細静脈を吻合する高度な吻合技術と先進機器が必要です。

診断
むくむ病気は数多くあります。全身性から局在性浮腫まで原因疾患を診断します。特にリンパ浮腫の診断のために、質的・局在的評価など幅広く有用な近赤外観察機器を用いたリンパ管蛍光造影法を行います。

最新手術機器
見えないものを可視化する近赤外観察機器が用いられます。
1.リンパ管可視化:赤外観察カメラと術中顕微鏡下リンパ管 蛍光観察システムなど。
2.静脈可視化:術前デザインの際に用います。

病態に合わせた治療
最新治療では局所麻酔下のLVAを基本としていますが、病態に応じた治療選択を行います。

新しい取り組み
がん術後のリンパ浮腫だけでなく、先天性浮腫による機能障害、リンパ漏を伴う難治性潰瘍、男女共に陰部浮腫などQOLや機能を損なう病態の治療にも応用されています。