病気について知る病気辞典

痔の話

2014年9月18日

あなた、黙っていますが、実は「痔主さん」ではありませんか?
痔は場所が場所だけに誰も人に話しませんが、実は非常に多い病気です。

肛門粘膜と肛門括約筋の間に静脈の塊(痔核=じかく)があり、これが大きくなると、出血や肛門から脱出したりします。これが内痔核、いわゆるイボ痔です。

治療は、便秘をしない、排便時に力まない、トイレの工夫など生活改善が重要です。また出血や痛みなどの症状を抑える座薬、軟こうを使用します。これで治らない、あるいは脱出して押し込まないと戻らないほどであれば手術が必要です。手術方法はいくつかあります。「結紮(けっさつ)切除術」は、痔核の根本を縛り、切り取ります。痔核の大きさや形などに柔軟に対応できますが、術後に痛みを伴います。

「ALTA四段階注射」は、ジオンという薬を痔核に注射して、痔核を小さくさせます。痛みも軽く、最も注目されている外科療法です。肛門の外の皮膚まで腫れていれば結紮切除が必要ですが、ALTAを併用することで、切り取る範囲を小さくできます。そのほか、痔核の状態によりさまざまな治療法が選択されます。

なお、痔の症状がある時は、ほかに原因がないか確かめることが重要です。同様の症状を起こすものとして、大腸がんなど生命にかかわる疾患が多いからです。中年以降で血便のある人は、積極的に大腸全体を精査することをお勧めします。

お尻に異常を感じたら、恥ずかしがらずに専門医に相談してください。