病気について知る病気辞典

全身疾患と麻酔

2014年10月23日

さて、病院で手術を受けることが決まったとしましょう。すると当然のことながら血液検査や内視鏡検査、全身のCT検査などを行い、手術方法が決まります。

そして同時に血液検査や血圧、心電図、尿検査などの一般検査も行い、手術に影響があるほかの病気が隠れていないかをチェックします。

もし高血圧や糖尿病、心臓病など、手術とは直接関係ない病気が見つかったとしたら、手術までにそれらの病気の原因を探ったり、重症度を判定したり、また治療を始めなければなりません。

「麻酔から覚めない」という事態の多くは、手術中の脳卒中や心筋梗塞に起因しているからです。ですから、時には手術日程が遅くなったり、特殊な治療が必要な場合は、より大きな病院へ転院する必要さえ出てきます。

特に狭心症や脳卒中の発作は、手術の時だけでなく、術後の回復期にも発症することがあるので注意しなければなりません。当然、過去に狭心症や脳卒中の治療をした経験がある場合は、たとえどんな手術を受けるとしても、万一の発作に備えておかなければなりません。

実際、さまざまな調査結果では、重症発作の頻度はすべて平均すると約1万例に1例くらいと少ないですが、そのような発作が起きる確率を計算する前に、起こった時のために万全の準備をしておくことの方が重要です。

全身麻酔で手術を受けるときは、早めに麻酔科外来を受診してください。