病気について知る病気辞典

代替医療~鍼灸~

0201年11月13日

日本の民間療法や伝統医療と思われている鍼灸(しんきゅう)治療が、実は160以上の国や地域で行われ、20万~30万人の医療従事者が鍼治療に関わっています。1978年、世界保健機構が「西暦2000年までにすべての人に健康を」と宣言し、伝統医学を積極的に活用することを提案したそうです。

今では下表のように、各分野で利用されています。痛みのコントロール以外にも、未病(発病前)、再発予防、体質改善、全身管理に利用されています。飲み薬や注射で薬を体内に取り込むのではなく、鍼(はり)や灸(きゅう)によるツボの刺激により、自身の持つ神経伝達物質を働かせる優しい治療法です。
1972年、ニクソン大統領の中国訪問に随行した記者が鍼麻酔で虫垂炎の手術をした話があります。原理は同じでも、石器時代の先の尖った石から、今の使い捨てのステンレス鍼まで、道具は進化しています。今後、術前術後、緩和ケア、在宅医療などの分野にも、活躍の場が広がることを望みます。

鍼灸治療の利用範囲

分野 利用範囲
スポーツ 競技前・中・後の筋肉疲労や筋痛・関節痛
美容 脱毛症・しみ・シワ・むくみ取り・内臓から来る肌トラブル・美顔・肥満
眼科 眼精疲労・斜視・眼瞼下垂
耳鼻科 耳鳴り・めまい
整形外科 肩凝り・腰痛・関節痛・リハビリ全般
産婦人科 妊娠中毒症・習慣性流産・逆子・乳汁分泌不全・更年期障害
アレルギー科 アトピー性皮膚炎・気管支ぜんそく・アレルギー性鼻炎
脳神経外科 脳卒中によるまひ・意識障害・脳出血・脳浮腫・慢性硬膜下血腫
精神科 うつ病・薬物や麻薬からの離脱
麻酔科 鍼麻酔・ペインクリニック・自律神経失調
その他 慢性疾患{膠原(こうげん)病・慢性関節リウマチ・パーキンソン病・自律神経失調}・禁煙の補助