病気について知る病気辞典

危ない頭痛にご用心

2014年12月18日

慢性頭痛をもった日本人は約4000万人と推計され、そのうち約840万人が片頭痛患者さんです。WHO(世界保健機関)では、「片頭痛」を健康寿命が短縮する疾患の第19位に位置付けていますが、約70%の患者さんは医療機関を受診したことがなく、正確な診断や適切な治療を受けていないのが現状です。

頭痛診療で大切なことは、まず危険な二次性頭痛を除外することです。初めての頭痛、これまで経験したことがない頭痛、お子さんや比較的高齢になってからの頭痛、突然の頭痛などは、時に生命を脅かす病気が隠れていることがあります。

一方、検査で異常がみられない一次性頭痛の代表格が片頭痛です。片頭痛も軽度のものであれば市販薬でも良くなりますが、次第に服用回数が増え、気付くと薬が効かない薬物乱用頭痛になっていることがあります。また、ストレス社会を背景に、頻回に頭痛が起こる「慢性片頭痛」の患者さんも多くみられます。最近では片頭痛の特効薬である「トリプタン」がよく使われるようになってきました。セロトニン1B/1D受容体に働き、血管の拡張・炎症を鎮めます。

それでも、効果が十分でない患者さんや頻回な人には予防薬が有効です。同じ片頭痛でも誘因や予防法は異なり、一人一人の患者さんに合った生活指導・予防薬の選択が重要です。また、サプリメントが効果的なこともあるので、必要に応じて取り入れ、頭痛のない体質改善を目指しましょう。