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スギ花粉症の新しい治療法「舌下免疫療法」

2014年12月25日

今年の10月から、スギ花粉症の新しい治療薬が保険診療できるようになりました。12歳以上の小児または成人が対象で、スギ花粉のエキスを連日、舌下に投与する減感作療法の一つです。この方法は従来、連日通院し注射で行う方式だったため、あまり普及しませんでしたが、新規に認められた治療薬は、口腔内に薬液を垂らすだけなので簡便で、頻繁に通院する必要がないのが利点です。

毎日少量ずつアレルギーの原因物質を投与することによって、体のアレルギーに対する反応性を鈍らせて症状を軽減させようという考え方に基づいています。ただし、これで100%症状が治まる保証はありません。効果は個人差があります。また、最低でも2年間毎日投与するという気の長い治療法なので、途中でドロップアウトしやすいのですが、再開はできます。まれにアナフィラキシーショックという重篤な副作用を起こすことがありますが、発売前の臨床試験では1例もありませんでした。治療開始当初に口腔内がピリピリする副作用が見られることがありますが、じきに慣れるようです。重症の気管支喘息および全身性の免疫疾患の患者さんは、この薬は使えません。

スギ花粉の飛散期には、治療を開始することができません。少なくとも来年の2月上旬までに2週間の増量期を済ませておく必要があります。それを逃すと5月以降となります。

なお、この薬は所定の講習を受けた医師のみが処方できる登録制になっています。