病気について知る病気辞典

不整脈と脳梗塞

2015年1月22日

不整脈といえば「脈がとぶ」、「胸がドキドキする」などの症状が多いのですが、なかには脳梗塞を引き起こす怖い不整脈もあります。それが「心房細動」です。脳梗塞は頭の血管の病気ですから心臓とは何ら関係がないように思われますが、心房細動から脳梗塞を起こすケースは少なくありません。

心臓は、大きく心房と心室に分かれています。心房細動になると、心房はブルブルと震えるような細かい動きを始め、脈のリズムがバラバラになってしまいます。心房が細動を始めると、血液の流れが滞ることで血のかたまり(血栓)ができやすくなります。この血栓が血液の流れに乗って心臓の外に出て、脳の血管で詰まれば脳梗塞になるわけです。血栓が大きければ、大きい血管で詰まるため、脳梗塞もより重症となり、運動障害や言語障害が残りやすく、寝たきりになることもあります。ですから、心房細動のわずかな症状も見逃さず、早めに循環器の専門医療機関を受診することが重要です。

血栓を予防するためには血液をサラサラにする薬(抗凝固薬)が必要となります。すべての方に抗凝固薬が必要とはいえませんが、高齢者や高血圧、糖尿病がある方は脳梗塞を起こしやすいため抗凝固薬をお勧めしています。また心房細動そのものに対しても薬で正常な脈に戻したり、最近ではカテーテル治療でも治すことができるようになっているため、循環器専門医と相談の上、病状に合った適切な治療を受けるようにしましょう。