病気について知る病気辞典

おねしょは治療が必要?

2015年1月1日

生活習慣を改善し、根気よく治療を

幼児期は「おねしょ」があっても病気とは言えませんが、5、6歳以降で、夜間睡眠中に無意識の排尿が月平均1、2回以上ある場合は「夜尿症」と診断され、治療が必要な場合があります。遺伝的要因もあると言われ、生まれつき排尿機構が未熟なのが原因と考えられています。夜尿は5歳で約20%、10歳児で約5%に見られます。

積極的に治療をすることで、多くの子どもたちは「夜尿症」の悩みから早く解放されます。たとえば「おねしょ」が理由で楽しいはずのお泊まり会や、合宿の参加をためらうことはとてもかわいそうなことです。また、おねしょはいじめの原因になっていることもあります。治療をどのように開始するにしても、本人の自覚が一番大切です。周りがいくら焦っても、本人が、まあいいやと思っていればなかなか改善しません。

治療の第一は生活習慣の改善です。治療の3原則は「起こさず、焦らず、しからず」です。夕食は塩分や水分を控え、夕食後から就寝まで2時間は空けましょう。寝る前には必ずトイレに行きます。昼間におしっこを我慢させる排尿訓練も効果的です。こういった生活習慣の改善でも効果がない場合、薬物療法やアラーム療法を考えます。治療薬には、抗コリン薬、三環系抗うつ剤、抗利尿ホルモンがあります。これらを生活習慣の改善と併せて使うと効果的です。夜尿は徐々に頻度や程度が改善され、それに伴い本人に自信がついてきます。そうしながら治っていくので、根気よく治療することが大切です。

生活習慣を改善しても効果がない場合や、6歳以降で、夜尿が週2回以上見られる場合は、かかりつけの小児科医に相談することをお勧めします。