病気について知る病気辞典

流す前によく見よう

2015年2月26日

便は普通、黄色いバナナ状です。でも便秘がちな人は、悪玉菌などにより少し黒褐色になりますが、心配ありません。

この黄色便は、肝臓から赤血球を分解してできたビリルビンの色です。赤血球は鉄とヘムから成り立っています。赤血球の寿命は120日ぐらいで、脾臓(ひぞう)や肝臓で分解され、ビリルビンと鉄を含んだヘムになります。ヘムは再吸収され赤血球に再生されます。ビリルビンは胆汁とともに十二指腸に流れていきます。だからもし胆管が詰まるとビリルビンが排泄されず白い便が出ます。

次に血便についてです。
①タール便:食道、胃、十二指腸に、相当量の出血があるとコールタール状の真っ黒な便が出ます。血液が胃酸や空気に長く触れると黒くなります。少しの出血ではタール便にはなりません。直ちに上部(食道~十二指腸)の内視鏡検査を受けましょう(小腸の出血は珍しいです)。
②黒い便:鉄剤や食事によっても黒くなりますが便と少量の血が混ざると黒っぽい便になります。まず試薬で本当の血液か便検査をしましょう。
③赤い便:大腸から肛門までの中等度以上の出血です。出血部が結腸(直腸以外の大腸)では暗赤色、直腸より肛門側では鮮血色になります。直腸では便の周りに血が付着し、痔(じ)では排便後出血します。大量の血便は早急に大腸検査が必要です。

最近20代の若者の潰瘍性大腸炎が増えています。下痢と血便があったら安易に痔と判断せず、すぐに消化器科を受診しましょう。