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「耳鼻咽喉科・頭頸部外科」の「頭頸部外科」とは?

2015年3月5日

総合・大学病院を受診すると、診療科表示で「耳鼻咽喉科」の後ろに「頭頸部外科」という名称が付けられていることがあります。「頭頸部外科」は主に鎖骨から上の領域で、眼球、頚椎、脳以外の腫瘍・炎症疾患を扱っています。

最近芸能人でも罹患が報道された、喉頭がん・咽頭がんや、副鼻腔がんなど「鼻」が付くがん、上顎がんなどがあります。「耳」が付くがんは頭頸部のがんだと想像が付くかと思いますが、口腔がんや唾液腺がんも頭頸部外科医師が扱っています。

頭頸部がんは頸部のリンパ節に転移することが多く、がんを取り除く時に頸部のリンパ節の郭清(掃除)をしなければなりません。頸部には顔や舌、肩を動かす神経、声を出す神経など多くの神経が走っており、頸部の解剖に熟知した頭頸部外科医が扱うことが勧められています。ただし、頭頸部がんの診療は頭頸部外科医単独で治療することは少なく、放射線科、形成外科、外科、歯科、心療内科とチームを組んで治療に当たり、患者さん一人ひとりに合った治療法をカンファレンスで決定しています。

また、5年前に頭頸部外科医の専門性を高めるため専門医制度も設立され、頭頸部外科の高い専門知識を持った医師が頭頸部疾患を診療するようになってきています。

もし頭頸部腫瘍を診断されて治療法を悩まれている方は、専門医の在籍する病院で相談されるのが良いと思います。

詳細は、日本耳鼻咽喉科学会のホームページを参照ください。