病気について知る病気辞典

「機能性ディスペプシア」と言われたことがありますか?

2015年3月12日

胃の調子が悪くて病院を受診した時に「機能性ディスペプシア(以下FD)」と言われた方がいらっしゃると思います。FDとは何でしょうか?

従来、慢性胃炎と言われていたものが、①ピロリ菌陽性の感染性胃炎、②カメラやバリウム検査でびらんや萎縮などが見られる形態的な胃炎、③症状のみがある胃炎(FD)の三つに分けられました。

「胃が痛い、ゲップが出る」などの症状があるのに「何も異常ないですよ、気にしないようにしましょう」と言われていた胃炎が、より患者さんの側に立った視点に変わったと言ってもいいでしょう。「異常なし」と言われても、症状があると仕事や勉強に集中できなかったり、食事をしてもおいしくなかったり、ひどい場合はうつ気味になることも考えられます。上腹部症状を訴えて病院を受診する方の、約半数がFDとされています。

FDは、上腹部痛や胃もたれなどの心窩部を中心とする腹部症状が慢性的に続く病気です。胃酸を抑制する薬や、消化管の働きを良くする薬(2年くらい前に発売されたFD専用の薬)、漢方薬、抗うつ薬などが出されます。

「胃は問題ありません」と言われた方で症状がある方は、あきらめずに受診してみてはいかがでしょうか?