病気について知る病気辞典

乳がんと検診について

2015年5月1日

40歳を過ぎたら定期健診を

日本では、乳がんにかかる人が年々増加し、現在、女性のかかるがんの1位となっています(日本人女性のおよそ15人に1人が乳がんにかかると言われています)。30代後半から増え始め、40代後半から50代前半にピークがあります。

乳房にしこりが認められるなど、何か気になることがあれば、専門の医療機関を受診してください。自己検診で異常がなくても、40歳を過ぎたら定期的に検診を受けることが大切です。

乳がん検診では、マンモグラフィー検査(乳房を引き出し、圧迫して行うX線撮影)を行います。触ってもわからないような早期の乳がんを発見できる可能性があり、早期に発見できれば治る率は高まります(早期だと9割以上の人が治ります)。ただし、マンモグラフィー検査も万能ではなく、乳腺の濃度が高い人や乳房が小さく、圧迫して撮影しにくい場合には、乳がんを見つけにくいことがあります。このような場合には、超音波検査が役立ちます。被ばくもなく、特に40歳未満の若い人に勧められています。

また、家族に乳がん患者がいる場合は、血縁関係が近いほど、また家系内に多くいればいるほど、乳がんにかかる危険性が高くなると言われています(ただし、乳がんの多くは遺伝以外の因子が関与しており、遺伝性の乳がんは乳がん全体の5~10%ほどです)。このような人々は40歳未満でも定期的にがん検診を受けることで、乳がんの早期発見を心がけることが大切です。

乳がん検診で「精査が必要」と結果がでた場合、すぐに「がん」というわけではありませんが「異常なし」の人と比べるとがんの可能性ははるかに高いので、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。「異常なし」という結果であっても、自分で何か異常を感じた場合には、次の検診を待たずに医療機関を受診することをお勧めします。