病気について知る病気辞典

尿の色で分かる体のトラブル

2015年4月4日

尿は健康のバロメーター

正常な尿の色は普通、「淡い黄色」です。水やビールなどを飲んでたくさん出れば薄く、汗をかいたりして尿量が少なくなれば濃くなります。

薬によって色が変わることがあります。ビタミン剤を飲んで黄色くなるのはよく経験します。ほかに、下剤、抗生物質、止血剤など、様々な薬が尿の色に影響します。病気によっても変わります。

無色
腎臓(じんぞう)の働きが悪くなる慢性腎不全。尿がホルモンの異常でたくさん出すぎる尿崩症(にょうほうしょう)。糖尿病がひどくなると、尿がたくさん出て体重がへってきます。

赤色
尿の中に血(赤血球)が混じる、いわゆる血尿です。赤色といっても、薄いピンクから黒褐色と、出血量などによって変わります。血の塊(かたまり)が出ることもあります。原因となる病気は数多く、主なものは膀胱炎(ぼうこうえん)や尿路結石です。これらは痛みなどの症状を伴うことが多いので、比較的わかりやすいのですが、注意しなければならないのは悪性腫瘍です。たとえば、早期の膀胱がんでは、なんの痛みも無く突然真っ赤な血尿が出て、数日で治まったりします。そして、忘れた頃にまた血尿が出ます。これを繰り返しますと、次第に病気が進行していきます。

また、腎炎、特にIgA腎症(アイジーエーじんしょう)という慢性腎炎では、風邪などをきっかけにひどい血尿(コーラ色)が出てびっくりすることがあります。ナットクラッカー現象(くるみ割り現象)とは、左腎静脈が他の血管によって圧迫され、血尿が出るものです。血尿は強いほうが原因となっている病気を見つけやすいので、気づいたらすぐ診察に来てください。激しい運動やくすりの副作用により、筋肉が傷害され尿が赤くなるミオグロビン尿、赤血球が壊れて起こるヘモグロビン尿もあります。

褐色
肝臓などの病気では黄疸(おうだん)が出ることがありますが、皮膚が黄色く感じる前に尿が濃くなって、黄疸に気づくことが多いようです。

白濁
多くは膀胱炎などの尿路感染症です。また病気とはいえませんが、尿の酸性度の変化により、尿中に溶けていた塩類が小さな結晶となって白くにごります。

緑色
緑膿菌(りょくのうきん)による膀胱炎でみられます。

その他、尿の色は正常だけど尿をためるバッグが紫色にそまる、という奇妙な現象もあります。

以上、尿の色は健康のバロメーターといえます。