病気について知る病気辞典

そろそろ学校検尿のシーズンです

2015年4月25日

腎臓の病気や糖尿病などのケースも 異常があったら、必ず受診を

症状がないからといって放置は禁物
早期診断がお子さんの健康を守ります

毎年5~6月になると学校検尿が行われます。学校検尿は尿に蛋白質、血液、糖が出ているかを調べる検査です。

尿に蛋白質が出ている(蛋白尿)、もしくは血液が出ている(血尿)時は、腎臓の病気が疑われ、尿糖が陽性の場合は糖尿病もしくは先天性の腎臓の病気などが考えらるため、早期の診断が必要です。

学校検尿で尿の異常が発見された場合、ほとんどの子どもは症状がないので大丈夫だと思いがちですが、腎臓の病気は発病してから急激に進行するものや、数年かかって徐々に進行する場合もあります。腎臓が悪くなると、尿が少なくなり、体がむくみ、しんどくなります。このような症状が出た時はすでに腎臓は働かなくなっており、治療できない状態になっていることがあります。糖尿病であった場合は、体が酸性になり、急激に全身状態が悪化することがあります。また、数年放置すれば神経、腎臓、目の障害が出てきます。

したがって、子どもさんが学校検尿で異常を指摘された場合、速やかに医療機関を受診し、書類(学校生活指導管理票)を提出してください。

前年度に学校検尿で異常があると言われ、病院を受診し、特に問題がないと言われたにも関わらず、今年も異常を指摘される場合があります。このような時、前年より病状が進行していることがあるので、必ず医療機関を受診してください。

緊急性が高い場合、松山市では受診を支援するシステムも

松山市では、学校検尿で高度の蛋白尿、目で見てわかる血尿(肉眼的血尿)、尿糖が多いなど、緊急に受診が必要と判明した場合、直ちに検診センターから校長先生あてに対象者を報告、保護者へと精密検査が可能な病院(愛媛県立中央病院、松山赤十字病院、松山市民病院、愛媛大学附属病院の各々の小児科)の受診をすすめる「緊急受診システム」を平成25年度から開始しました。

また、「緊急受診システム」の対象者を含む蛋白尿がひどい、尿糖が多いなど専門的な検査が必要な方が、前述の4病院の小児科を受診した場合、初診の自己負担分を無料にする制度が開始されました。この制度は、対象者に専門医による検査・判断が必要であることを伝えることと、対象者が金銭的理由で受診できず、病状を悪化するのを防ぐ目的で、前述の4病院の小児科の受診のみが無料となります。

受診方法などについては、学校から説明の用紙をお渡ししますので、受け取り次第、速やかに受診してください。すでに前述の病院に別の病気で通院中の場合も腎臓の検査が必要です。その場合は主治医にご相談ください。