病気について知る病気辞典

脳梗塞の予防と心臓病

2015年7月23日

脳梗塞は、命が助かっても後遺症に苦しむ怖い病気です。その原因の約4分の1は、心臓病だと言われています。かかりつけ医である私たちは、その患者さんが脳梗塞にならないように、高血圧症や心臓病、糖尿病、高脂血症の治療にあたり、健康管理を行うことで何とか脳梗塞を予防したいと努力しています。

みなさんは「一過性脳虚血発作」という病気をご存じでしょうか?
意識を失ったり半身麻痺を起こして、数分から30分くらいで元に戻る病気です。一時的に脳梗塞と同じ症状を起こしますが、後遺症を残さずに元に戻ります。脳の精密検査を受けても異常がないことがほとんどです。

でも実はこの病気は、脳梗塞の前触れのことがあります。一過性脳虚血発作を起こした人の5~6人に1人が、3カ月以内に脳梗塞を起こしています。しかもその内の5割くらいの人は2日以内に脳梗塞になっていると言われています。

脳梗塞の原因と同様に、一過性脳虚血発作の原因も心臓病であることがあります。心臓病の中でも脈の乱れ(不整脈)が原因のことがしばしば認められます。

一時的に脳梗塞のような症状に襲われて回復し、神経学的に異常がなければ、一度心臓の精密検査も受けてみられてはいかがでしょうか。また、自分で脈の乱れを自覚している人はぜひ精密検査を受けてみてください。予防に勝る治療はありません。