病気について知る病気辞典

「やっかいな足のイボ」〜 時々、足の裏も見てみましょう 〜

2015年6月6日

足の裏がかたくなる病気には、体重がかかるところにできる平べったい「タコ」、骨の出っぱったところやこすれるところ、体重がかかるところにできる「ウオノメ」、ところかまわずできる「イボ」があります。どれも治りにくい病気ですが、もっともやっかいなのがイボです。

イボには水ぶくれのように見えるタイプもあり、小さいうちは、イボなのか、ウオノメなのか見ただけでは区別ができないことがありますが、大きく拡大して観察すると赤い点や黒い点がある、カリフラワーのようにデコボコしている、などのいくつかの特徴からある程度の区別ができます。

イボは尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)といって、ヒトパピローマウイルスというウイルスが原因です。正常な皮ふに感染することはめったにありませんが、免疫力が低下したときなどに、湿疹や乾燥肌などの目に見えないような小さな傷からウイルスが皮ふに入り込み、増殖すると考えられています。そのため傷のできやすい手足に多いとされています。

症状は、はじめのうちはほとんどありません。イボはウイルスの感染した皮ふの細胞のかたまりで、かたく表面に盛り上がってくるのが特徴です。ところが足の裏では踏みつけられることによって、盛り上がっては深いところに押し込まれ、表面は平らなまま深いところへ広がっていきます。気づかないうちに深くなってしまうと、体重がかかった時に痛みが出てきます。

イボの治療に効果が認められている塗り薬や飲み薬がいくつかありますが、全ての方に効果があるわけではなく、どの方法が良いかは個人差があります。なかでも医療保険の適応となる、①液体ちっ素による凍結療法、②皮ふを柔らかくするサリチル酸ワセリンなどの外用や③ハトムギエキスのヨクイニンという漢方の内服が一般的です。比較的良く効くとされるのが液体ちっ素による凍結療法ですが、この方法は痛みを伴うのが難点です。

また、いずれの方法も残念なことに1回のみの治療で治ることは少なく、何回も繰り返し、長期間かかることがほとんどです。そのため小さなお子さんにとっては大変な治療となりますが、一度ウイルスに対する免疫ができたら、急に消えていくこともよくあるので、あきらめずに根気強く続けることが大切です。

イボは自然に治るのはごくまれで、放っておくと大きくなったり数が増えたりするため、やはり早期発見、早期治療が望まれます。時々お風呂あがりなどに足の裏を観察してみて、気になることがあれば、一度皮ふ科の受診をおすすめします。