病気について知る病気辞典

あざでお悩みの方、形成外科や皮膚科、またはかかりつけ医に相談を

2015年9月5日

生まれながらに赤あざや青あざがあることで悩んでいらっしゃる方はいらっしゃいませんか?
あざは、妊娠時などに特定の原因があってできるわけではありません。しかし見た目などの社会的理由から、治療したいと思われる方は多いと思います。

赤あざや青あざの一部は、赤ちゃんのころから健康保険を利用してレーザー治療を行うことができます。

まずは、赤あざについて。赤あざは、皮膚の血管が異常に増えたり、広がったりしてできるあざで、色素レーザーを行うことで改善するものがあります。健康保険でレーザー治療が行える疾患は、いちご状血管腫、単純性血管腫、毛細血管拡張症です。いちご状血管腫は、生後まもなくから大きくなり、その名の通りいちごの形状のように赤く盛り上がったあざになります。多くは7歳ごろまでに自然に赤い色はなくなりますが、皮膚に盛り上がりや凹凸が残ることもあります。単純性血管腫は、平らな赤いあざですが、自然に消えることはありません。いずれの赤あざであっても、レーザー治療ですべてがよくなるわけではありませんが、施設によってはレーザー治療をすすめています。

次に、青あざは皮膚の下にメラニンを作る細胞が増えている状態です。多くはQスイッチ付きレーザーで治療できます。健康保険治療の対象となるものは、太田母斑、異所性蒙古斑、扁平母斑(茶あざ)、外傷性色素沈沈着症です。太田母斑は、顔の眼のまわり、額、頬などにできる青黒っぽいあざのことです。生後1年以内に生じることが多く、思春期頃から目立ちはじめることもあります。レーザー治療がよく効くあざのひとつです。異所性蒙古斑は、おしり以外にある青あざです。通常の蒙古斑は、10歳頃までには消えてしまいますが、異所性蒙古斑の中には成人まで残るものがあります。

レーザー治療は、あざを消しゴムで消すようになくしてしまう魔法の治療ではありません。治療の効果には個人差があります。1回のレーザーで治療が終了することは少なく、数回の照射が必要になります。一般的に1回レーザー治療を行った後は、3カ月以上期間をおいて次の治療を行うため、通院期間は長くなります。照射を行った後は痛みをともなったり、一時的に色が濃くなったりすることがあります。部位によっては、全身麻酔で治療するために入院が必要な場合もあります。しかし昔のレーザーに比較すると、現在普及しているレーザーは合併症が比較的少なくなっています。お子さんに限らず治療をする機会がなかった大人の方も、あざで悩んでいらっしゃる場合は治療を検討されてみてもよいと思います。

この他に黒あざや茶あざなどもあり、レーザー治療の適応があるのかご自身で判断されるのは難しいと思います。また、美容を目的とする場合は健康保険で治療を行うことはできません。まずは、形成外科、皮膚科を受診するか、かかりつけ医から専門の病院へ紹介していただくことをおすすめします。