病気について知る病気辞典

アトピー性皮膚炎発症の予防

2015年7月30日

妊娠中の方も、これから子供を産みたいと思っている方も、わが子がアトピー性皮膚炎にならないために、できることがあればしてあげたいと思っているのではないでしょうか。

アトピー性皮膚炎は、乾燥しやすい肌質とアレルギー反応を起こしやすい体質に基づいて発症します。乾燥した皮膚は異物の侵入を防ぐ皮膚のバリアが弱いため、ハウスダストなどの環境アレルゲンのみならず、卵や牛乳などの食物アレルゲンも侵入しやすくなります。皮膚から入ってきたアレルゲンは、口から入ってきた(食べた)アレルゲンよりもアレルギー反応を起こしやすいのです。

最近の研究で、アトピー性皮膚炎の予防には、皮膚の保湿が重要であることが分かってきました。生後間もない赤ちゃんの皮膚は、皮脂が多いのであまりかさつきませんが、1カ月ころから急速に乾燥してきます。乾燥し始める前の生後3週ころから、予防的に全身を保湿した赤ちゃんと、乾燥が気になるようになってから、気になる部分のみに保湿した赤ちゃんでは、全身の保湿をした赤ちゃんの方が、その後のアトピー性皮膚炎の発症が少なかったそうです(この研究に使用された保湿剤は、医薬品ではない低刺激の保湿乳液です)。

アトピー性皮膚炎の発症予防には、皮膚からのアレルゲンの侵入を防ぐことが重要なのです。特に、ご家族にアレルギーの方がいるなど、アトピー性皮膚炎の発症が心配な赤ちゃんには、早期からの保湿をおすすめします。