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おなかに傷が付かない子宮筋腫の手術

2015年11月12日

近年、子宮筋腫の治療においては、開腹することなく、小さな傷で行う「腹腔鏡下手術」が普及してきました。ところが、おなかに傷さえ付かない手術があるのをご存じでしょうか。子宮鏡というカメラ(内視鏡)を子宮の中に入れて筋腫を取り除く「子宮鏡下手術」です。

一般的には、子宮の中によくとび出している直径3cmくらいまでの筋腫が対象となります。あまりとび出ていない直径7~8cmの筋腫でも、執刀医の技量次第では40分前後の手術で終わります(同様の筋腫を腹腔鏡で取ると1~2時間かかります)。

また、腹腔鏡下手術の場合は、全身麻酔で6~7日程度の入院が必要ですが、子宮鏡であれば、腰椎(下半身)麻酔で手術翌日の退院(2泊3日)で済みます。

筋腫によっては、注射の麻酔で目が覚めた後、その日に帰る1泊2日の手術も可能です。もちろん、退院の翌日から、就労を含めた通常の生活に戻ることができます。

現在、開腹術や腹腔鏡下手術で行われている子宮筋腫の中には、子宮鏡下手術で治療できるケースも少なくありません。

さらに子宮鏡下手術は、子宮内膜ポリープのよい治療法でもあり、ごく一部の病院では入院も麻酔もいらない5分程度の外来手術としても行えるようになっています。安静を要しないため、術後はそのまま車を運転して帰ることもできます。

子宮筋腫や子宮内膜ポリープでお悩みの方は、いつでもご相談ください。