病気について知る病気辞典

音響外傷

2015年12月10日

耳に入ってきた音のエネルギーは中耳(鼓膜、耳小骨)を経由して、内耳で神経信号に変えられ、脳で感じるようになっています。その音が強すぎると内耳が障害を受け、耳が聞こえにくくなります。これが音響外傷です。

近年、音響外傷の原因として問題になっているのが、電気的に増幅された楽器音や歌声を聴くロックなどのコンサートや、携帯音楽プレーヤーとヘッドホン・イヤホンを使って大音量で音楽を聴くことです。難聴が軽度であれば時間がたてば元に戻ることもありますが、翌日まで難聴や耳鳴りが続いている場合には治療の必要があります。早めに耳鼻咽喉科を受診してください。

最近の携帯音楽プレーヤーはバッテリーの性能がよくなって、長時間続けて聴くことができるようになりました。あまり大きくない音でも長時間聴き続けること、それを毎日繰り返すことによって、難聴がどんどん進行していくということもあります。こういった携帯音楽プレーヤーによる、少しずつ進行していく難聴は、騒音性(職業性)難聴と同じく慢性的な音響外傷と考えてよく、治療の効果が期待できません。長時間の使用を控える(例えば、連続して1時間以上は聴かない)など予防することが大切です。

もし携帯音楽プレーヤーを使用している方で、耳がふさがった感じなど、初期の耳の症状が出現するようなことがありましたら、早めに耳鼻咽喉科を受診するようにしてください。