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「帯状疱疹後神経痛(PHN)」とその予防について

2016年2月11日

帯状疱疹(ほうしん)は、一生のうち、3人に1人がかかると言われています。子どものときにかかった「水ぼうそうのウイルス」は、じっと脊髄の近くなどの神経に潜み、ストレスや加齢などで免疫力が低下したときに、再び帯状疱疹として現れます。

最初に、皮膚の部分に痛みやかゆみなどが現れます。この時点では、まだ帯状疱疹とは分からず、「何か虫に刺されたかなあ?」とか「筋肉痛かなあ?湿布をしよう」と、つい自己判断してしまいます。しかしその後、赤い斑点が出現し、次に水ぶくれが帯状に現れ、痛みが増強します。そして皮膚科などを受診し、抗ウイルス薬の内服もしくは点滴を受け、約2週間でかさぶたとなり、通常50歳以下の人は、皮疹が治るとともに徐々に痛みもよくなります。しかし、70歳以上で発症した場合、約半分は、「帯状疱疹後神経痛(PHN)」に移行するといわれています。内服薬治療や神経ブロックで、多くの患者さんは痛みが和らぎますが、長い間耐え難い痛みが続く人もいます。私は、日本のような高齢化社会の大問題だと感じています。

まずは予防です。自費診療になりますが、帯状疱疹およびPHNに「水痘ワクチン」が有効です。帯状疱疹になる確率を約半分に減らし、PHNになる確率を3分の1に減らすという報告もあります。

帯状疱疹の治療と予防については、皮膚科もしくはペインクリニックに相談してください。