病気について知る病気辞典

タバコのない社会を作ろう

2016年3月1日

有害性を知り、吸わない環境づくりを

タバコの煙には化学物質が4,000種類、有害物質が200種類、発がん性物質が60種類入っています。

2010年、厚生労働省の推計では、日本の喫煙者は1年間で約13万人、受動喫煙では6,800人が死亡しているとされています。WHO(世界保健機関)によると、世界では年間600万人が喫煙が原因とされる疾患で死亡しており、2030年には年間800万人に達するともされています。

現在、FCTC(たばこ規制枠組条約)に169カ国が加盟しており、各国でその条約に基づいた対策がすでにとられています。たとえば、タバコのパッケージに有害性を表す写真を載せる、タバコの広告を禁止する、受動喫煙をさせてはならないなどです。

日本ではFCTCに加盟しているにもかかわらず、条約について国民に周知するようなことはほとんど行われていないようです。さらにタバコの有害性を、ことさら大きなことではないように仕向けている向きもあるように思います。タバコに関しては、とても先進国とは思えないお粗末な政策を取り続けているのが日本です。このことは『一匹狼の国』宮本順伯著(中央公論事業出版)を読んでいただければよく分かります。

松山市内でも、条例で「歩きたばこ等」が禁止されている繁華街で、平気でタバコを吸っている人がいます。道路では、駐車違反をしてタバコを吸っているタクシードライバーを見かけます。

飲食店では灰皿を提供することが客へのサービスだと思っているようですが、タバコの臭いの漂う店では食事をおいしく味わうことができません。また、その職場で働く従業員が被る受動喫煙被害も大きな問題です。分煙では受動喫煙を防ぐことはできないと言われています。

日本でも厚生労働省がリーダーシップをとり、FCTCを遵守し、国民をタバコの害から守るようにしていく必要があると思います。

健康作りには禁煙は不可欠であり、受動喫煙のないタバコフリーな社会を目指すことが大切です。