病気について知る病気辞典

やめにくいタバコ

2016年3月3日

「血管が傷んで心筋梗塞や脳血管障害になりやすい」「肺がボロボロになる」「がんになりやすい」と分かっている。それでもタバコがやめられないのは「ニコチン依存症」という病気と考えられます。「病気なら医師に指導を受けて薬の力を借りて治しましょう」というのが禁煙外来です。

依存には、身体的依存と精神的依存があり、ニコチンの濃度が下がって「イライラする」「ぼうっとする」などの身体症状には、ニコチンを補充したり、ニコチンを受け取る脳の受容体を薬でフタをしたりして治療します。「手持ち無沙汰になる」「間が持てない」「吸いたいという気持ちを抑えられない」などには、思考や行動パターンを変えて対処し、タバコから離れるようにします。

タバコの依存性は麻薬と同等と考えられています。薬物依存といえば、覚せい剤や危険ドラッグを連想するかもしれませんが、ニコチンも一つの原因物質です。薬物乱用へのリスクは非喫煙者より喫煙者の方が高いこともあり、小学校でもタバコの害だけでなく薬物依存のことも勉強しています。

一度禁煙に失敗してもあきらめずに、何度でもチャレンジしましょう。家族は「また吸い始めている」と冷ややかに接することなく、応援してあげることが大切です。職場によっては喫煙者が多いところもあり、飲食店での完全禁煙はなかなか進みませんが、一人でも喫煙者が減ることが社会の変化につながると思います。タバコのない環境を目指して頑張りましょう。