病気について知る病気辞典

足のたこ・うおのめ・いぼ

2016年3月10日

たこ(胼胝(べんちしゅ))・うおのめ(鶏眼(けいがん))・いぼ(疣贅(ゆうぜい))は、皮膚に発生する良性表皮細胞系腫瘍です。良性ですが、足底(足の裏)に発生した場合には、歩行時疼痛(とうつう)で日常生活上深刻な問題となります。

たこ・うおのめの発生原因は、長期間、反復的機械的刺激が加わったことによるものです。一方、いぼは「ゆうぜいウイルス」というウイルスに感染したことによって起こります。いぼのウイルスは正常の健康な皮膚には感染できないのですが、目に見えないほどの小さな傷などからも皮膚に入り込んで、細胞に感染していぼを作ると考えられています。たこ・うおのめ・いぼは、外見上は極めて類似し、皮膚科医でも診断に熟練を要します。

正しい治療のためには、正しい診断が大前提です。たこ・うおのめの治療は、主に角層という皮膚の厚い部分を切除します。いぼは、液体窒素を用いた「冷凍凝固術」や、電気で焼く「電気焼灼(しょうしゃく)術」を行います。このように治療方法は全く異なっています。いぼを安易に削ると、かえってウイルスをまん延させ、健常部にまで広く悪化させてしまいます。足の裏に痛みを伴う角化肥厚を認めた場合は、まずゴム底の靴を履き、角化肥厚している箇所の圧迫を避けるようにしましょう。安易に民間療法や自己判断・素人診断でグラインダーを使って削ったりしないで、皮膚科専門医の診断を受けることが大切です。