病気について知る病気辞典

ヒートショック

2016年3月17日

寒さが残る春一歩手前。高血圧の人にとってはまだ油断大敵です。寒いと、血圧が上がり心血管事故が増えます。特に高齢者では、心筋梗塞・脳梗塞・脳出血を引き起こします。

最近よく話題に上る「ヒートショック」という言葉があります。これは、急激な温度変化によって体に及ぼす悪影響のことです。冬の寒い時期の入浴やトイレなどで高齢者が引き起こしやすく、日本では年間1万人以上がヒートショックで死亡しているといわれています。地域的にみると寒い北海道で起こりやすいと考えがちですが、実はそうではなく、比較的温暖な地でも多く起こります。ちなみに愛媛県は、ヒートショックが原因と思われる死亡が全国7位です。

温度変化についてもう少し詳しくいうと、家の内外の温度差よりも、内部の温度差による影響が大きいようです。また、部屋の上下の温度差にも注意が必要です。家によっては暖房をしていても、上下の温度差が5℃以上にもなることがあります。「足元付近の温度が10℃下がると血圧が9mmHg上昇した」との研究結果が発表されており、足元付近を暖かくしておくことも重要です。これらを踏まえての対策が必要と思われます。

対策としては、トイレ・脱衣所・浴室を暖かくしておくことが大切で、上下の温度差を少なくするためには家の断熱リフォームも考えられます。また、入浴に関しては「熱い風呂には入らない」「長風呂はしない(41℃以下、10分以内)」ということを心掛けましょう。