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花粉症対策、始めていますか?

2016年3月26日

花粉症とは、草木の花粉が原因で起こるアレルギー性疾患です。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどが代表的な症状ですが、原因となる花粉が飛散する時期だけに症状が現れるのが特徴です。

地域により花粉飛散時期が異なりますが、一般的には1月から5月にはスギ、ヒノキなどの樹木から、3月から10月にはカモガヤ、オオアワガエリなどのイネ科植物、8月から10月にはブタクサ、ヨモギなどの雑草植物から花粉が飛散します。春先に起こるスギ花粉症はあまりにも有名ですが、花粉の種類によっては夏あるいは秋に発症する花粉症もあります。

花粉症患者の約8割はスギ花粉が原因で発症していると言われています。このスギ花粉症は近年、増加傾向にあり社会問題となっています。前述の鼻症状、眼症状に加え、時には頭重感、頭痛、倦怠感、集中力低下、不眠などを引き起こし、仕事、勉学や日常生活に支障をきたすことがあります。一般にアトピーや喘息などのアレルギー体質の人は本症を発症しやすいとされていますが、大気汚染や過労、ストレスなど環境や生活習慣にも大きく左右されると言われています。

花粉症の対策は、まず抗原(花粉)を避けることからはじまります。①外出する時にはマスクやメガネをする。②帰宅時には外で花粉をよく払い落とし、うがいや洗眼や鼻をかむ。③花粉シーズンには窓はできるだけ閉めて、室内はよく掃除するなどがありますが、これらでは十分でありません。症状が持続、重症化する場合は早めにお近くの耳鼻咽喉科医を受診することをおすすめします。

近年は、眠気が少ないだけでなく、くしゃみ・鼻漏(鼻水)型あるいは鼻閉型(鼻づまり)など症状にあった薬が開発されています。専門医に相談して症状にあった薬を処方してもらうとよいでしょう。

2014年にスギ花粉症に対し新しいアレルゲン免疫療法が認可され、治療効果が期待されています。アレルゲン免疫療法とは、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少しずつ体内に投与することで、アレルギー反応を弱めていく治療法です。アレルゲンを皮下に注射していく従来の皮下免疫療法に対し、新しい舌下免疫療法は舌下に治療薬を投与するため注射による痛みもなく自宅で服用でき頻回の通院も不要です。しかし、皮下免疫療法と同様に局所や全身のアレルギー反応が起こる可能性があり十分な注意が必要です。治療期間も長くすべての患者様に効果が期待できるわけではありません。詳しくは専門医に相談するとよいでしょう。

毎年決まった時期にやってくる花粉症。早めに手を打って快適に過ごしたいものです。