病気について知る病気辞典

あなたに合った「痛み止め」を使っていますか?

2016年6月16日

「痛み止め」と聞いてどんな薬を思い浮かべますか?
多くの人が思い浮かべる薬はNSAIDs(エヌセイズ)と呼ばれる消炎鎮痛薬だと思います。

NSAIDsは主に、炎症を抑えることにより痛みを和らげる薬で、多く使用されています。しかし、効果が得られない場合があることや、副作用が少なくないことが分かっています。代表的な副作用は胃腸障害や腎機能障害で、特に高齢になると、もともと腎機能障害を有する割合も高く使用には注意が必要です。このような背景の中、近年は新薬が次々と登場し、さまざまな痛み止めが使用できるようになりました。

痛み止めは、時期や原因によって使い分けることが重要です。痛みを感じて間もないころは、炎症が痛みの原因であることが多いため、NSAIDsが効果的です。ただし、副作用の観点からは漫然と使用しないよう注意してください。

いわゆる慢性痛では、その原因によって薬を使い分ける必要があります。神経障害性疼痛と呼ばれる神経が原因の痛みでは、神経の興奮を抑える薬が効果的です。また、脳や脊髄に作用し痛みを調整するような薬を使うこともあります。もちろん、どんな薬にも副作用はありますので注意は必要です。

薬はなるべく飲まなくてすむことが理想ですが、うまく使えば生活を支える道具となります。使用する際には医師と十分相談し、皆さんに合った痛み止めを見つけてください。