病気について知る病気辞典

溶連菌感染症

2016年6月23日

「溶連菌感染症」をご存じですか?
インフルエンザのように有名ではありませんが、小児科では身近で重要な感染症の一つです。

溶連菌感染症とは、A群溶血性連鎖球菌が起こす化膿性炎症で、一般にA群溶血性連鎖球菌による咽頭炎のことを指します。一番特徴的な症状は喉の痛みです。その他、熱や発疹が出たり、目や唇が赤くなることもあります。また、嘔吐(ルビ・おうと)や腹痛などの胃腸炎症状がみられるなど、さまざまな症状が認められます。

細菌による感染症なので、抗生物質がよく効きます。喉の痛みや熱も1~2日でなくなるなど、治療の効果をすぐに実感できます。内服治療を開始して24時間たてば、周りの人にもうつらなくなります。(学校や幼稚園などは、治療開始後24時間出席停止です。)

一番の問題点は、治療が適切に行われないと、急性糸球体腎炎や血管性紫斑病、リウマチ熱などの合併症を引き起こす可能性があることです。そのため、抗生物質の内服を長く続ける必要があります。抗生物質の種類により必要な治療の日数は異なりますが、通常5~10日間の内服治療を行います。

溶連菌感染症は、幼児から小学生に多い病気ですが、大人や乳児もかかることがあります。熱がなくても喉が痛かったり、赤い発疹が見られたら、かかりつけ医の受診をおすすめします。