病気について知る病気辞典

慢性腎臓病をご存じですか?

2016年7月21日

慢性腎臓病はいろいろな原因で起こる腎臓機能障害の総称で、ほとんどは症状もなく発症・進行し、適切な対応がなされない場合は、透析治療が必要になる可能性もある重大な病気です。今回は、皆さまが将来にわたり腎臓の病気で困ることがないように、1人でも多くの人に慢性腎臓病のことを知っていただきたいと思います。

慢性腎臓病の原因となる病気で、頻度が多く進行した場合に透析に至る危険性が高いものに、糖尿病・慢性腎炎・高血圧が挙げられます。これらの病気を持っている人は、腎臓病への配慮もお願いします。

慢性腎臓病の初期は、オシッコの異常(尿蛋白、尿潜血)以外に、症状や検査値異常が無く、知らないまま腎臓病が発症・進行していることもあります。特に、前記3つの病気がある人は、尿検査も大切です。

腎臓病の発症や進行を予防するには大切なことが2つあります。1つは、慢性腎臓病の原因となる病気を持っている人は、確実な治療を受けることです。元々の病気の良好な管理が、慢性腎臓病の発症や進行予防に重要です。2つめは尿蛋白です。通常腎臓病になると蛋白質が出ますが、尿蛋白の量が腎臓の負担(将来腎臓が悪くなるかどうかの)の指標になります。

元々の病気の有無にかかわらず、学校検尿や職場検診、定期検診、人間ドックなどで尿蛋白を指摘された人は、速やかに病院での再検査を受けることをお勧めします。